メニュー

鼓膜チューブ挿入手術について(滲出性中耳炎の治療)

鼓膜チューブとは

鼓膜用の換気チューブは、シリコン製やテフロン製の小さな中空のチューブで、鼓膜を小さく切開してそこに留置します。チューブによって中耳と外界が等しい圧力に保たれます。反復性の耳の感染症(急性中耳炎)や中耳に慢性的に体液がたまる状態(滲出性中耳炎)の子供には、この治療法が適しています。

鼓膜チューブ挿入手術による治療

鼓膜に換気チューブを挿入するのは、はたらきの悪い「耳管」のかわりに、中耳腔と外気との換気をさせるためです。換気用チューブが挿入されている間は、鼓膜切開を行なった場合と同様、鼓膜に換気用の孔があいていて、中耳腔に水がたまりません。換気用チューブは耳管のはたらきが戻るまで挿入されていなくてはなりません。一般的に使われているチューブは、2~3か月たつと自然にぬけます。ぬけづらいチューブの場合は1年~1年半以上たってから抜きます。 チューブ留置術の合併症はごく少ないですが耳だれ(耳漏)がでてくる、鼓膜に孔がのこるなどです。また、小さい子どもさんの場合、外来での局所麻酔でこれらの処置ができない場合は、入院して全身麻酔で行なうこともあります。

滲出性中耳炎とは

滲出性中耳炎は「耳管」のはたらきが悪いことが原因の1つです。「耳管」は、中耳と鼻の奥(後鼻腔)を結ぶ管で、空気が出入りして中耳腔の気圧の調節をします。「耳ぬき」では耳管を使って自分で中耳腔の気圧の調節をしています。耳管のはたらきが悪いと中耳腔の気圧の調節ができず、陰圧となり、中耳粘膜からの分泌液が後鼻腔に流れ出ないままたまり、滲出性中耳炎になります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME